杞憂の次

ゲームの感想とか書く

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この記事は今年プレイしたゲーム Advent Calendar」4日目の記事です。

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ししがえぼしをかぶるとき

からすのあたまのうさぎは三十ねずみは六十

いわとのおくをさぐるべし

 

上の文は『大金塊』に登場する有名な暗号文だが、これに限らず好きな暗号の一つや二つ持っている人は多いだろう。え? 持ってない? そんなー。

 

暗号には様々な種類が存在し、その全てを網羅するのは物理的に不可能だ。このゲームでは、そんな広く深い暗号世界の一端を覗くことになる。

 

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Cypher

Steamで520円。

 

人呼んで暗号地獄。

 

白一色の建物の中を歩き回ることと、壁に書かれた暗号を解読してコンソールに入力すること。プレイヤーができるのはこの二つだけだ。ゲームから発せられる音はピアノで奏でられるクラシックのBGMと響く足音、そして解読成功時の効果音のみだが、そのシンプルさが心地よい。

 

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建物はいくつかの小部屋に別れ、各部屋ごとに暗号のテーマが存在する。テーマはステガノグラフィに始まり転置式暗号やヴィジュネル暗号、果てはエニグマ暗号機まで。何言ってるかわからない? このゲームをやれば理解できるようになるから。

 

各部屋にはパネルがあり、文章と図で部屋のテーマとなる暗号の種類について説明してくれる。基本的には簡単な問題から難易度の高い問題へと並んでいるので、ステップアップしながら暗号を解くことができる。

 

解読できた問題数に応じて他の部屋が開放され、別のテーマの暗号へ挑戦することができる。解いても解いても次の暗号が襲ってくる様はまさに地獄。

 

各暗号の難易度だが、間違いなく難しい。片手間でできるようなものではなく、特に後半の部屋では各問題ごとに紙とペンでじっくり取り組む必要がある。ゲーム時間の9割以上が紙に向き合っている時間になるので覚悟して欲しい。

また、向こうからテキストで暗号文が提供されることはないため、エクセルを使ったりコードを書いて解きたいという際は自分で文字列を用意する必要がある。意味のないように見える文字列を一文字ずつ打ち込んでいくさまは適性診断を思い出してキーボードをぶん投げたくなるがタイプミスは死につながるので頑張って打ち込もう。スクショしてOCRするとこの辺りの苦労が全部無くなることに打ち込み終わってから気づいた

 

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そもそも我々の知らない記号で問題が書かれていたりするけどきちんと解読、しよう!

 

文章をこねくり回すだけだとつまらない、もしくはこれくらい簡単すぎる、という奇特な人のために一歩進んだ問題を集めたチャレンジルームも設置されているので頑張ろう。ここの部屋では本の一節を利用したりアホみたいにマニアックな記号を利用したりするので、暗号解読力だけでなく我々の検索力が試される。統一されたテーマが存在しないため、発想のアクロバットも必要だ。

 

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例えばこんな感じ。音符……?

 

そもそも、このゲームは余り期待しないで購入した。暗号は面白そうだけどどうせいつの間にかライブラリの奥底に眠ることになるだろう、と。プレイし始めて一気にハマってしまった。無の文字列が徐々に意味の通る文章に変化する楽しさと暗号が解読できたときの脳の疲労と快感。(なんでこんな苦労してるんだ……)と思いつつ、手を動かし頭を捻って暗号に取り組み、長時間かけてようやく一つの文章を解読できると嬉しい。文字ですらない記号の頻度分析に心が折れかけ、長文カシスキーテストの鍵文字列探しに目を凝らし、しかし何だかんだそれが楽しい。

全然取っ掛かりすら見えない暗号に突き当たってゲームを終了するが、しばらくすると再び取り組んでみたくなり、また起動してしまう。そんなことをしているとふと見えるようになる。こうしで未解読暗号数は片手で数えられる量になった。こいつらは一年近くかけてまだ解読できてない強敵なので、多分一生解読できないし、多分時々思い出すことになるだろう。

 

難易度は高いし、暗号文のテキストがない・ヒントが不親切など痒いところに手の届かない作りだが、一つ一つ解けたときの喜びは強い。取り上げられている暗号テーマに興味が出たなら、更に深く掘っていくこともできる。何より解くために必然的に暗号解読の知識が増えていく。たまにはゴリゴリに頭と手を動かしてみたいというときに遊んでみてはどうだろうか。そしてぼくと地獄を共有して欲しい。

謎解きとか好きなら好きなんじゃないかな(適当)。

 

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ちなみに、このゲームの作者は最近また暗号系のゲームを出した。

 

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キレそう。

この呂布は馬ではない

この記事は今年プレイしたゲーム Advent Calendar」3日目の記事です。

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三国志の武将は全員美少女であるという世界史上に残る通説が生まれて11年。

その後はビームを出す呂布が生まれたり、最近では呂布(馬)が話題になったりしているが、我々は今一度、原点に立ち戻る必要があるだろう。

 

呂布は美少女である」

 

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『Lu Bu Maker』

Steamで820円。

 

タイトルロゴは韓国語だがそこそこ日本語ローカライズがされている(誤字脱字は程々あるが無視できるレベル)ので安心。何よりセリフ回りの日本語訳はあまり違和感なくちゃんと読める。Mirrorは強敵でしたね……

 

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だって。

 

ストーリーは簡単。

「うっかり董卓に転生した俺が呂布のパパになっちゃってピンチな件」

17歳の義娘こと呂布(美少女)を4年間育て上げて殺されないように頑張ろう!

 

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これが呂布かわいい。

 

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西洋の服を着る呂布かわいい。

 

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天人の服を着る呂布ギザ歯がかわいい。

 

これ以外にもいろんな服を着た呂布が見られるぞ!

 

ゲーム内容は簡単。コマンドで一か月分の呂布の行動を選んであとは見守るだけ、というシンプルなもの。勉強したり働いたり休んだり、それぞれでステータス数値が変化していく。コマンドごとにミニ呂布がぴょこぴょこ動いてかわいい。

休むコマンドの一部では、季節に合わせて一枚絵が表示される。かわいい。

 

ステータス次第でエンディングが変化。普通に殺されるエンドからパパのお嫁さんエンドまでよりどりみどりだ! 君だけの呂布を育てよう!

 

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育て方を間違えるとこんなエンドもある。

 

ステータスの変化によって呂布のセリフも変化していって非常にかわいい!

呂布の他にも様々な武将が登場するが、かわいい!

武将と呂布との会話イベントも美少女二人が物騒な話をしているだけなので大体かわいい!

まあ呂布呂布なので仕事をサボったり首取りをねだってきたりするがそれはそうとかわいい!

かわいい!

 

やればかわいい旋風が吹き荒れてかわいい以外の言葉を言えなくなるのでとりあえず某シナリオの攻略に疲れたときにやってほしい。17歳にして首切りをねだったり一歩間違えば一般人を殺そうとする呂布が最終的にパパにデレデレだったりかわいい服に戸惑ったりするのは非常にかわいいので。エンディングもそこそこの量があるので回収するだけでもそこそこ時間が経過していく。

 

最後に、数多あるEDのうちからぼくの好きな呂布を二つ選んだので見て惚れてカートに入れろ。キミもこれを買って呂布をお嫁さんにしよう!

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かわいい。

かわいい。

 

かわいいけどSteamのスクショ機能が使えないのはどうかと思うぞ!

 

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赤い画面は目に悪い

この記事は今年プレイしたゲーム Advent Calendar」2日目の記事です。

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おそらく今年に入って初めてやったであろうゲーム、「red」。
このゲームのルールはシンプル。「なんとかして画面を赤一色にする」、これだけ。

 

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左の画面をコチャコチャすると右の画面になる。赤く染まれば一面クリアだ。これがおおよそ50面続き、ゲームの完全クリアとなる。似通った解法のステージがあり、画面の変化も少ないため途中で飽きかけることもあるが、1ステージが短いためさくさくクリアを目指せる。

 

このゲームの大きな特徴。それは、指示文が存在しないことだ。何をすると何が起きるという条件が製作者側から提供されないため、「どんな操作をすればよいのか」「この操作で何が起きるのか」を実際に試しながら探っていくしか無いのだ。指示文が存在しないということは、スタートラインが全人類に共通ということだ。言葉のわからない子供でも解けるし知識のある大人でも解けない。なんか某番組みたいだぁ


指示文がないことで一見近寄りがたく見えるが、ゴールはすべて画面を赤く染めるという単純なものなので道筋は立てやすい。
更に、取っ掛かりすら分からずともしばらくくするとヒントボタンが上に出るので安心だ(広告を見るか課金する必要がある)。もっと言えば、どの操作でどこが赤くなるかを完全に理解する必要はなく、自分でもよく分からないうちにいつの間にか赤く染まっていた面もある。これを書くにあたってやり直してみたが、やっぱりゴリ押しで突破した面があった。
 

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後半でこういう面が出てくると若干うんざりする。大体色々なところをタップしていればそのうちどこかが光るので、近くをタップし直してみたり同じ場所を連打したりすると解ける。解けないこともある。スマートフォン本体を動かして解く問題はなく、基本的にタップかスワイプで赤く染められるのでとにかくタップしていれば何らかの進捗が生まれる気がする。総合的に見て50面、ちゃんとトライアンドエラーをしていれば解けるようになっているので安心。

 

ちなみにこのゲーム、画像を見ていて分かるかもしれないが滅茶苦茶大きな問題点があり、赤一色の画面が非常に目に悪い。黒マスが赤マスに変わるとチカチカして非常に目に悪い。50面クリアの一番の難所なのでプレイする時はたまに目を休ませるといいと思う。

 

この「red」、過去作の「yellow」と最新作の「black」が存在する。全てルールは同じで黄/黒色に染めるだけのゲームなので、赤と黄と黒の三色で何色が好きか程度で選ぶといいんじゃないだろうか。難易度はそこまで変わらない気がするので。

 

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おすすめは目に優しい黒色の方。

 

赤に染めるって共産党みたいだ。

 

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内定がない人のアドベントカレンダー

この記事は今年プレイしたゲーム Advent Calendar」1日目の記事です。

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おはようございます。12月になっても内定ゼロのこの状況に慣れつつある杞憂です。今日から一人でアドベントカレンダーやります。

 

  • やるに至った理由
  • このカレンダーでやること
  • その他

 

やるに至った理由
今年一年かけて就職活動をしています。今のところ内定はないですが、逆に安らかな気持ちが芽生えてきている状況です。危機的状況にあるのは分かってます。就職活動ということで色々な御社に突撃しては祈られる日々を過ごしていましたが、そんな祈ってきた御社の課題の中に、「今年プレイしたゲームのリストを出せ」というものが。せっかく作ってそのまま無駄になるのも何だか癪なので、感想文という形で一日一個膨らませていこうかなと思いました。

 

このカレンダーでやること
今年プレイを始めたゲーム(1/1~)の中から一つ選び、感想文を書きます。
ゲームのジャンル・ハードは無制限。書きたくなったら非電源も書くかもしれない。詳しくは何も考えてませんが、多分何らかの文章が上がると思うので期待してください。プレイ中のスクショが残っていた場合スクショも掲載されると思います。
あとは多分やりながら何らかが固まっていくと思うので。何らかが……。

 

その他
今の所ノープランなので書くのが面倒くさくなったらいつの間にか消えているかもしれない。ちゃんと書けていたら褒めてください。
あと内定ください。
内定。
くれ。