夢の中でできる十のこと
この記事は「今年プレイしたゲーム Advent Calendar」13日目の記事です。
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明晰夢を見たことがある?
はい
いいえ
分からない
たぶんそう/部分的にそう
たぶん違う/そうでもない
『夢核』
Steamで520円。
夢の中、それも明晰夢の中なら何やっても許される! せっかくだから暴力だ!
暴力!
暴力!
現実……
暴力!
夢の中で暴れる患者たちを暴力で大人しくさせるのだ!
(ストアページより)
舞台は病院。主人公の「そぼこ」が明晰夢を見るところから物語は動き出す。そぼこが出会ったのは謎の人物「いしや」。彼女から同じ夢のなかにいる患者たちをおとなしくするように頼まれる。そして夢にテンションの上がった彼女が選んだ方法は暴力だった。
投げて殴って腹パンで、患者を大人しく(物理)させるのだ!
まず、そぼこを始め、ドットで表現された登場キャラクターたちがみんなかわいい。現実世界では無口無表情なそぼこだが、夢の中ではハイテンションでしゃべるし表情もコロコロ変わる。
ふたりともかわいい。ストーリー自体は短いが各キャラの個性が強いのでみんなかわいい。というか狂ってる
音楽もサイケを醸し出していい。聞いていて飽きないし、ゲーム外で聞きたいならサウンドトラックも用意されている。
背景も独特だ。夢世界はテクスチャの重なりから一周回ってゲラゲラ笑ってしまうような配色など、直接脳をぶん殴ってくるようなものになっている。
現実世界と夢世界が同じ病院を舞台にしているのも非常によい。現実世界の病院は特に個性のない至極普通の病院であり、だからこそ夢の中の異常空間を引き立ててくれる。そしてその差が大きいからこそ、シナリオ上のある一点におけるショックが非常に大きい。
これが、
こうなったりする。なんで?
あとなんで体伸びてんの?
他にも口から水を吐くタイプの患者やぴょんぴょんとんでくるタイプの患者がいる。
なんで?
ゲームは基本的にベルトスクリーンアクションで進行する。ぼくはベルトスクリーンアクションらしいベルトスクリーンアクションはゴールデンアックスくらいしかやったことないので結構新鮮。
そぼこの基本攻撃は殴る・掴み→腹パン・地面→地面に叩きつけるの3つで分かりやすい。特に掴み→地面のコンボはタイミングよく入れると何回も発生してダメージが一気に蓄積するし掴み中は無敵になるのですごくつよい。回数限定のスペシャル攻撃も存在し、全ての敵にダメージを与えられる。ぼくは最後のボススペシャル攻撃のゴリ押しだけで倒しました……
アイテムとして、現実世界で手に入れたものを夢世界に持ち込める。HPの回復や一時的な攻撃力・防御力の上昇など効果は様々。そのあたり回復ゴリ押しなんかもできて初心者でも戦いやすい。
夢世界でHP0になると、現実世界に戻されるだけなので再チャレンジしやすい。また、ステージ内で消費したアイテムは現実世界に戻ると復活しているので、もう一度アイテムを手に入れ直す手間がなくて楽。ステージの難易度も、ある程度の難易度はありつつ「もう少しでクリアできそう」な雰囲気を醸し出しているのでもう一度を狙っていける。
ストーリーに関して詳しくはネタバレになるが、なかなか面白い。あとそぼこがしっかりリバースしてくれるのでいい……。女の子が吐く作品は名作なので……。ストーリー自体は余り長くないが、短いながらしっかりまとまっているので好感が持てる。
あと一応ED分岐があったりする。
ストーリーが終わった? じゃあアーケードモードだ!
アーケードモードはステージごとのHP持ち越し、アイテムは使い切りの3個だけ、スペシャル技は回復しないという地獄設定だ! 難易度がストーリーモードと段違いだぞ!
ストーリーだと簡単すぎるという人にもオススメだ!
ストーリーを楽しめるように難易度は抑えられ、それでいてじっくり取り組める難易度も用意されている。ストーリーや演出なんかもしっかり作ってあるので、PVを見て気になった人には是非ともオススメしたい。